1社専属で営業している
Sさんは、自社でがん保険を
扱っているのに一切売りません。
それどころか
お客様からがん保険の
相談を受けると
他社の保険を提案し・・・
お客様が
「そのがん保険に入りたい」
となった場合には
知人の保険営業マンを
紹介してあげるのです。
もちろん
Sさんにとっては
1円の得にもなりません。
他社のがん保険だから
契約が成立しても
手数料がゼロです。
にもかかわらず
がん保険はいつも他社の
保険をすすめているのです。
なぜ、このような
不思議なことをしているのか?
実は
Sさんは数年前に
自分が「がん」を経験しました。
自分の会社のがん保険に
入っていたのですが
いざ自分ががん患者に
なってみると保証が十分でない
ことに気づいたのです。
幸いSさんは適切な治療を受け
営業マンとして復活することが
できました。
この経験から
他社のがん保険を
徹底的に研究しました。
そして
「本当にお客様の役に立つ
保険をすすめたい」
と自分がベストと判断した
他社の保険を提案するように
なったのです。
それなら
その会社を退職して
良いがん保険を扱える
代理店に転職すれば良いのでは?
と思いますよね。
ところが、Sさんは転職をしません。
なぜなら
他の保険については
自社の保険を自信を持って
すすめられるものだったからです。
なので、がん保険以外の保険で
お客様のお役に立とうと
決めていたのです。
この腹のくくり方が良いですよね。
当然
お客様にもSさんの
営業の姿勢が伝わります。
「彼は普通の保険屋と
全然ちがうよ。
自分の得にならないような
保険でも本当に良い保険を
すすめてくれる男なんだ」
と評判になり
契約率・紹介率が格段にあがりました。
Sさんは、翌年MDRTになり
その翌年にはCOTになりました。
Sさんのようなことは
中々出来ないかもしれません。
でも、本当の意味で
【お客様本意】になった時
このような結果が待っている
ということを知っておいてください。
「保険はfor me でなく
for youが大切だ」
と言われますが
本当に実践している方がいるのです。
とても素敵な業界だなと
思う事例でした。
今日は以上です。